韓国留学生のゆるゆる日記

すごい人になるために日々頑張ろうと頑張っている留学日記です。

無ん知っち① アメリカ中絶問題、何が起こってるの?さすがにこれだけは知っとこ!

 

こんちゃ!

お久しぶりです。

 

今回は、社会問題を簡単に!!無ん知っち第一弾。

(題名はただリズムが良いから。みんなで無知の知しようねっていう。)

 

アメリカでとってもホットなイッシュー、”中絶問題”についてとっても簡単にまとめてみたいと思うよ!!

 

 

注意:

①社会問題を理解して、中立な文章を書くための練習としてブログに書いてるんだけど、もしかしたら情報とか文章が偏っちゃうかもしれないから、そのときはコメントかDMで教えてね!

②これは本当に何も知らないけど時間がなかったり、知ったかぶりをしたい人のためにすごい簡単にまとめたものだから、詳しいことは自分で調べてね!

③読者の読みやすさをあまり考えないブログってコンセプトでやってるから、読みづらくても我慢してね!

 

 

じゃ、始めますん

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1. 中絶ってなあに?

 

そもそも中絶のことをよくわからない人もいると思うので簡単にまとめると、日本における妊娠中絶とは

 

お腹の中の胎児がお腹の外で自力で生きていけない時期に、人工的に胎児をお腹の外に出すこと。

 

これをする手段が”人口妊娠中絶手術”だよ!

ちな、この時期っていうのは妊娠22週未満のことを言います。

 

更に簡単に言えば

 

健康・お金の問題、拒絶のできなかった妊娠などが原因で妊娠を中断すること。

 

これでわかるように、日本は中絶が合法です。

 

[かっこつけポイント]

不妊手術と妊娠中絶は”母体保護法”のもと行われてるよ!@日本

母体保護法 | e-Gov法令検索

 

 

 

2. アメリカで中絶は合法?違法?

 

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現在、アメリカでは妊娠3カ月まで中絶を全面的に、妊娠6カ月まで条件付きで認めていて中絶を合法としている。

 

ここで無ん知っちのみんなが教養として覚えておきたいのは、アメリカが中絶を合法とするか違法とするか決めた

 

「ロー対ウェード事件」

 

です!

 

流れが長いから、この事件の何が重要なのかだけ知りたい人は飛ばしてね!

 

1973年にアメリカの連邦最高裁判所(Supreme Courtってやつ)が出した判決なんだけど、すんごい簡単にまとめると…

 

当時アメリカは色んな州で母体が危険な場合以外中絶が禁止だったんだけど、テキサス州に住んでたジェーン・ローっていう女性がレイプが原因で妊娠して中絶を望んでたんだよね。

でもそれって別に本人の生命が危険みたいな理由ではないじゃん?

だからテキサスで中絶できなくて、若くてお金もなかったから中絶が合法な州に行って中絶することもできなかった。

 

そこでジェーン・ローは考えた!

 

👩<それって憲法違反なんじゃない!?妊娠するも終わらせるも女性の権利じゃん!

 

そう、憲法によると国とか州がその人の生命とか自由とかを奪う時は、法的に適正な手続きを守らなければならないのである!(デュープロセスっていうよ)

だからジェーン、テキサス州の中絶禁止法はこれに違反してるじゃん!って訴えた。

 

そこでロー対ウェード事件のウェードが出てくるわけですよ。

 

地方検事だったヘンリー・ウェードが

👨<中絶を禁止することは、母体と胎児を守ること。州には命を守る責任と義務があるもんね!

 

ってジェーン・ローに反対した。

 

なんだかんだあって、連邦地方裁判所と連邦最高裁判所

 

🏛<テキサス州の中絶禁止法は、憲法で守られているはずの女性のプライバシーの権利を侵害してる!違憲だああ!!

 

って判決を出したんよ。(もちろんそこには細かい条件があるよ!)

この判決の後、

「州が母体の健康とか、合理的な理由で規制をすることはできる。」

って州の介入を認めて、この事件は(大体)終わった。

 

◇ロー対ウェード事件はなんで重要?

 

そうこれのなにが大事かって、簡単に言うと

 

アメリカが中絶禁止を違憲だとする立場を証明する判決だから

・初めてアメリカが女性に子供を産むっていう決定を自由にできる権利を認めたから

 

なんですよ。

でも州の介入が認められているっていうのがポイントで…

 

さあここからは最近起こった問題について!

 

 

3. 最近アメリカで起こった中絶に関する問題

 

私が日本のテレビを見れないので、日本でどのくらい注目を浴びてるかわからないのですが…

アメリカではすんごいイッシューになってます。

 

まず最初に起こったのが…

 

◇各州で中絶禁止法の成立

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2018年頃からアメリカの色んな州で中絶禁止法が成立されはじめたんだけど、特に衝撃的だったのが2019年のアラバマ州と2021年のテキサス州

 

アラバマ州ではレイプや近親相姦が原因の妊娠でも中絶を認めない、アメリカの州の中で一番厳しい中絶禁止法を作って、テキサスでは妊娠6週目以降の中絶を禁止する法律を執行したけど、連邦最高裁はそれを止めなかった。

 

こんなこともあって、2020年にあったアメリカ大統領選挙では中絶に対してどっちの立場に立つのかも注目されていたり、最近のアメリカ政治の争点になっていたんよ。

 

そして今、連邦最高裁ではミシシッピ州の妊娠15週以降の中絶を禁止する法律が憲法に違反してないか審議してるところだった。

 

そんな中昨日(5月3日)に起こったのが…

 

◇連邦最高裁の判決原案が漏れた!

(5月4日現在の情報だから気を付けて!)


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Supreme Court has voted to overturn abortion rights, draft opinion shows - POLITICO

 

まさかまさか、連邦最高裁過半数の判事たちがミシシッピ州の中絶禁止法を合憲とすると考えてるっていう文章が公開されちゃった!!

 

その中には

・ロー対ウェード事件で出した判決は論理的に間違ってると思う

・中絶規制の判断は各州が決めるべき

(すごいくだいてるので注意!)

 

こんな内容が書いてあって、別にこれが最終的な判決なわけではないんだけど、判決を下す人たちがこうやって考えているっていうことが明らかになったっていうね。

 

これに対してバイデン大統領はしっかり「中絶を選択するのは女性の基本的な権利だ!」って言ってるんだけど、

・なんで連邦最高裁の判事たちは中絶禁止をサポートしてるのにバイデンは違うの?

・そもそもなんで中絶反対派が多いの?

ってのはすぐ次のブログでまとめますう。

 

思ったより長くなったぞ!

双方の意見とかまで一気に書いたら読みづらそうなので、またすぐ書くねえ。

 

怒られそうなくらい簡単にくだいて説明したから、ちゃんとした情報が欲しい人は自分で調べてね!

 

 

〈ブログを書く上で参考にしたサイト&論文〉

・サンキュー!BBC!!

アメリカで中絶権認めた判例覆す最高裁の多数意見草案、異例のリーク - BBCニュース

米テキサス州、妊娠6週以降の中絶禁止法を施行 連邦最高裁は差し止めず - BBCニュース

全米で最も厳しい中絶禁止の州法が成立 アラバマ州 - BBCニュース

NHKわかりやすくて好き

“米連邦最高裁 中絶権認めた判断 覆す見通し”政治専門サイト | NHK

米最高裁 中絶権認めた判断覆す文書 “本物だが最終でない” | NHK

東京新聞もありがとう

アメリカ最高裁、中絶の権利認める50年前の判例を変更か 政治サイトが「草案」リーク:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

コトバンクの偉大さ半端ない

ロー対ウェード裁判とは - コトバンク (kotobank.jp)

デュープロセスとは - コトバンク (kotobank.jp)

・私もこんな面白い論文書きたい

- 太田 将,「妊娠中絶問題とジェンダーフェミニズムの観点から~」 三田祭論文集 2002

07太田将.PDF (keio.ac.jp)

- 宇田川史子,「レーガンブッシュ政権最高裁判所 : ロー対ウェード事件判決をめぐって」, 東洋女子短期大学紀要 26号 p13-31

東洋学園大学機関リポジトリ (nii.ac.jp)

 

 

んでは、ばいちゃ!